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『絶句略解』全作品テキストデータ
底本
『絶句略解』上・下巻
上村才六(売剣) 編
昭和7年10月 声教社 発行
昭和62年12月 松雲堂書店 覆製発行
解題
明治から昭和戦前にかけてのジャーナリスト・漢詩人である上村売剣が編集し、上村創設の漢詩塾「声教社」から発行した漢詩集。日本人の詩は含まないが、唐宋から明清に至るまで時代的には幅広く唐土の詩を集めている。その名の通り、収録するのは絶句、それも七言絶句のみである。割合としては、唐宋より元以降の詩、特に清代の詩が多い印象を受ける。浅学にして本書編纂の動機・意図を把握していないが、日本人になじみの薄い佳作を積極的に紹介しようとするものではなかったかと推測される。
構成は、白文、訓読、字解(語注)、通釈(和訳)が整然と並ぶシンプルなもので、作品によっては末尾に余論が付されている。漢詩塾の声教社から発行されていることを考えると、主たる想定読者層は漢詩の実作者であったろうから、彼らにとって必要十分な解説を意識したのであろう。
原本は昭和7年に声教社(発行人名義は上村)から発行されているが、今回底本として使用したのは、昭和62年に東京の松雲堂書店から覆製発行されたものである。上村が没したのは昭和21年なので、覆製発行の時点で著作権は存続しており、上村の遺族の承諾を得て発行されたものである。
データ作成の基本方針
『絶句略解』は、その収録作品はもちろん、上村による解説についても、すでに著作権は消滅しており、解説を含めてここに掲載したとしても法的には問題はない。しかし、このテキストデータ作成の目的は飽くまで漢詩作品の紹介であるため、上村による解説部分(字解・通釈・余論)は掲載の対象としない。つまり「『絶句略解』収載の全作品テキストデータ」であって、「『絶句略解』全文テキストデータ」ではないことにご注意いただきたい。この点、『和漢名詩類選評釈』と同様である。上村の解説を読みたいという方は、実物の『絶句略解』を手に取ってご確認いただきたい。
掲載作品には、必要に応じて備考に語句解説を付すが、これもサイト管理人によるものであり、上村による字解とは必ずしも一致しない。
収録作品のうち、特に唐宋のものについては、すでに当サイトに掲載済みの他の選集と重複するものが多いが、それらも省略はせず、すべて掲載してある。
掲載作品の内容は基本的に底本に従っているが、明らかな誤植等については他の選集等を参考にして訂正し、その旨を注記した。また書き下し文(訓読)については底本を参考にしつつも、より適切と思われる表現に随時あらためたが、明らかな誤り等あれば、ご指摘、ご批正いただければ幸いである。また漢字の字体については、白文は正字を、書き下し文は常用漢字を優先し、書き下し文の送り仮名は歴史的仮名遣いに従っている。したがって、底本の白文に正字ではない字体を用いている場合は正字に改めてある。
データの利用方法
このテキストデータは基本的に閲読目的で利用していただくのが良いと思う。語句検索をしたい場合は、「漢詩データベース検索 CanD」を利用してもらうほうが良い。異体字を含めて検索したり、パターンマッチング検索もできる。
もし、どうしても、当テキストデータ内を「Ctrl+F」で検索したいという場合は、字体の違いには留意していただきたい。当テキストデータでは、白文は正字を、書き下し文は常用漢字を用いている。字体が異なれば「Ctrl+F」では検索にヒットしない。
本文テキスト
本文テキストは、以下のとおりページを分けて掲載する。全体一括して掲載すると、編集画面が著しく重くなるためである。
