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『和漢名詩類選評釈』全作品テキストデータ
底本
『和漢名詩類選評釈』
簡野道明 講述
大正3年10月初版 平成3年9月修正102版
明治書院 刊行
解題
『和漢名詩類選評釈』は、漢学者の簡野道明(1865~1938)が和漢古今の名詩を選んで解説、批評を加えた漢詩集である。大正3年の初版発行以来、平成に至るまで版を重ねた超ロングセラーでもある。
収録された漢詩は、22のテーマに分類され、各テーマ内は和(日本人の作)と漢(中国人の作)の2部に分かち、各部における詩の配列は詩形にもとづいて五言絶句→七言絶句→五言律詩→七言律詩→五言古詩→七言古詩の順序で並べられている。また各詩形内の配列は時代順である。全体として整然たる構成になっている印象を受ける。
各作品は、原文のほか、書き下し文、訓詁、評釈からなっている。訓詁で語句の解説、評釈で作品の大意の説明と批評をおこなっている。純然たる和訳は示されてないが、評釈における大意の説明はほぼほぼ和訳に等しい。ただし評釈は文語体で書かれているため、現代の読者からすると取っつきにくく感じられるかもしれないが、慣れさえすれば内容の理解には全く支障がない。
各テーマ内の和(日本人作品)と漢(中国人作品)の割合は一定ではない。なにぶん漢詩の本場であるから、ほとんどのテーマにおいて漢(中国人作品)のほうが数が多いが、中には「詠史類」のように和(日本人作品)のほうが漢(中国人作品)の倍に及ぶテーマもあって興味深い。
データ作成の基本方針
『和漢名詩類選評釈』は、その収録作品はもちろん、簡野による講述についても、すでに著作権は消滅しており、講述を含めてここに掲載したとしても法的には問題はない。しかし、このテキストデータ作成の目的は飽くまで漢詩作品の紹介であるため、簡野による講述部分(訓詁・評釈)は掲載の対象としない。つまり「『和漢名詩類選評釈』収載の全作品テキストデータ」であって、「『和漢名詩類選評釈』全文テキストデータ」ではないことにご注意いただきたい。講述を読みたいという方は、実物の『和漢名詩類選評釈』を手に取ってご確認いただきたい。
掲載作品に語句解説を付しているものもあるが、これもサイト管理人によるものである。必要により簡野による講述を引用する場合は、その旨を明記してある。
「名詩」と銘打つだけあって、収録作品の多くはすでに古今の選集に収載されているものである。特に唐・宋の詩人の作品はかなりの割合が『唐詩選』や『三体詩』と重複する。当サイトではすでに『唐詩選』『三体詩』の全作品テキストデータを公開しているが、今回の『和漢名詩類選評釈』テキストデータ作成にあたって、『唐詩選』『三体詩』との重複作品を省略することはせず、全作品を掲載する。
掲載作品の内容は基本的に底本に従っているが、明らかな誤植等については他本等を参考にして訂正し、その旨を注記した。また読み下し文(訓読)については底本を参考にしつつも、より適切と思われる表現に随時あらためたが、明らかな誤り等あれば、ご指摘、ご批正いただければ幸いである。また漢字の字体については、白文は正字を、書き下し文は常用漢字を優先し、書き下し文の送り仮名は歴史的仮名遣いに従っている。したがって、底本の白文に正字ではない字体を用いている場合は正字に改めてある。
データの利用方法
このテキストデータは基本的に閲読目的で利用していただくのが良いと思う。検索をしたい場合は、「漢詩データベース検索 CanD」を利用してもらいたい。異体字を含めて検索したり、パターンマッチング検索もできる。
もし、どうしても、このテキストデータ内を「Ctrl+F」で検索したいという場合は、字体の違いには留意していただきたい。当テキストデータでは、白文は正字を、書き下し文は常用漢字を用いている。字体が異なれば「Ctrl+F」では検索にヒットしない。
本文テキスト
本文テキストは、以下のとおりページを分けて掲載する。全体一括して掲載すると、編集画面が著しく重くなるためである。




